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ちょっとお金に余裕が出来たので(借金しただけですが)、
仕事にも余裕が出てきました。
無理して仕事を引き受けることもしなくていいし、
支払い前に闇バイト?をする必要もなくなったし、
時間をお金で買うこともできるようになりました。
だがしかし、人間というのはつくづく甘えに弱いと思いました。
以前から修理して販売したいバイクを持っているのですが、
エンジンを丸ごと載せ替えないとどうにもならないバイクで、
でもエンジン回りと消耗品やガスケットパッキン類を交換するための
7〜8万円の部品代が出せないのでしばらく諦めていました。
で、お金が入ったのでじゃあ直そうかと思ったのですが、
直して売ってもせいぜいそのバイクの市場価格は10万円です。
利益2〜3万円のために何十時間も整備する必要はあるのだろうか?
とふと我に返り、修理せずに3万円で売れるということに気が付きます。
最初から3万円で売ればいいのに、と思うのですが、お金に余裕がないときは
この「モノ」が資産であって、手放してしまうとお金もモノも無くなって
不安でしょうがない
という状況。この状況を打開したはずの「借金」は、不安の解消とともに
モチベーションをも取っていったように思います。
ということで、昨年から待っていただいていた作業を少しずつできるようになり、
そちらを優先に。。。
ところがなんだか新聞屋さんに振り回されてしまって、緊急仕事ばかり。
見ると素人整備で自分で壊しているのばかりなので、
しょうがないなあ。。。と
でも、それを頑張って直している従業員さんの顔を思い浮かべながら作業しています。
業務使用のバイクは、信頼こそ命なはずですが、今どきのベンリーやギアは
とにかく消耗品の壊れ方が激しい。
プーリーもクラッチもベルトもあっという間に終わります。
ブレーキも全然ダメ。
昔のカブは本当にすごいバイクだったんだなあと今更ながらに思います。
宗一郎さんエライ!(生きてたらモンキー飛んでくるはずです)
今月は当社の決算でもあり、新規雇用の方の手続きとそれに伴う店の改造。
そして処分すべきバイクや、行政とのやりとり。
やることは本当に一杯ありますが、夜中にバイトしなくてよくなったので
とても充実した生活になりつつあります。
今の私の場合の充実は、バイクのことや仕事の将来を本を読みながら想像することで
満たされます。
溜まったマイルで海外旅行も出来なくなりました。
寝る時間も増えたし、仕事時間も毎日15時間くらいまで減らしたので、本を読む時間が
増えました。今年から取り始めた新聞も毎朝読めるようになりました。
すごく気持ちは楽なんですが、なんでしょう、何かが足りない。
緊張感、というか、必死感というか。
明日の支払いになんとか間に合わせるためにあーだこーだと
やっていた昨年末までの、ギリギリの気分が無くなって、
いまちょっと徒労感と脱力感でいっぱいです。
新しい仕事を考えているときが楽しいのですが、その間にも
こんなことしてていいんだろうか?もっと働かないと、と。
結局小さいころからの環境は、なかなか変えられないし、お金じゃ解決しないんだと
思います。
貧乏は貧乏なりに楽しめばいい。仕事なくなったら次の仕事を探せばいい。
甘えは人生にとって無駄だな、と。
経営を厳しく進めていきたいと思います。もうひとつモチベーションが足りないんですが、
たぶんそれは人と会話することがなくなったからだと思われます。
クラブハウスが流行る理由もわからなくはない。
誰かクラブハウス招待してください!
huey_yada
私、考え事が増えると著しく白髪が増えるんです。
突然増えて、あるときまた黒くなる。
そんなことがあるのかなあ?と思うんですが、不思議です。
少し前に大学に通っていた時は、ちょっと複雑なことをいろいろと
考えているとやはり白髪が増えました。しかも両耳の上あたりから
後頭部をぐるっと一周。
みんなに変な白髪と言われましたが、
とりあえず天使の輪が上に飛び立つ前!
ということにしておきました。
で、最近また白髪。お金の面での苦労は先月とりあえず解決したので
ホッとしたのですが、コロナのせいでしょうか?
この先行きの不安感。
色々考えることはあり、実行に移したい事業もあります。
ですが何をするにも壁だらけ。
新事業で車いすの方を採用することになり、店の工事見積もりを
業者さんに何人か見てもらったんですが、みなさん、
え、この建物は無理だよ、
と。なにやらバリアフリー工事ってのは規格があるらしく、
車いすが安全に通るようにということだから当然なんですが、
建物の設計が昭和40年と古く、柱と柱の間隔が合わないらしいんです。
で、私が、じゃあこの柱を切ってもらって。。。
なんていうと、
倒れますよ、舐めたらヤバいっすよ!
と。この時代の建物は、木造の細い木の組み合わせでうまくバランスを取って
作ってあるらしく、まあクルマでいえばモノコック構造というところでしょうか。
とにかく細いからとひとつ柱を切ると、大変なことになるらしいです。
地震対策もされていない当時の設計ですから、当然と言えば当然かもしれません。
で、いろんなところにお願いにも行っていたのですが、それらも全部アウト!
しゃあない。やれる範囲で置かれた立場で花を咲かせるしかないな、と。
一応今月くらいには新しい仕事をしてもらう予定だったのですが、
4月まで延期。
確保していた駐車場も大家さんに延期してもらって、と。
一度、今の整備の仕事を止めて、一気に工事と新事業への展開を考えたいし、
それをする余裕は今あります。明日の支払い、今月の家賃、といった
追われることが先月の借金でとりあえず無くなったので、
私自身の生活費と家賃が払えれば仕事を止めてもいいわけです。
そんなことを考えていたら、突如の外乱。(制御工学的な意味の外乱です)
まず、新聞屋さんが、ご自身でメンテされているバイクを壊してしまって、
配達で使うので急いで直してほしい、と。
他のバイク屋さんが次々と暖簾をおろしたせいか、そんな仕事が舞い込んできます。
さらにその新聞屋さんも他の新聞屋さんが廃業されたのを引き継いで
大きな新聞屋さんになったせいで、(いまやベトナム人女性が配達してます)
その増えたバイクの修理が舞い込んできます。
嬉しい悲鳴?
そんなことはありません。いままでもお付き合いがあったので
格安で作業していたために、時間ばかりかかって利益が出ません。
さらにそのせいで各月の売り上げが上がったため(利益は逆に下がってしまった)
助成金やらの申請が通らなくなって、という悪循環。
ギリギリで経営している会社は、給付金等の対象にもなりにくいという現状を
知っているのかなと思うわけです。
共産党の議員さんが来たので、その話をしたんですが、困っている人のターゲットが
間違っていると何度も伝えました。
本当に隠れて困っている人は、声も出せずにいるんですよ、と。
その隠れて困っている人を助ける仕事が新事業です。
詳しくは後日書きますが、障害者が補助を受けられない車いすなどの修理や整備、改造を
する仕事です。
今回、雇う予定(まだ契約していないので予定)の方も、車いすの不具合でメーカーに
注文したところ24万円だったとのこと。
じゃあ、うちでやろうよそれ、という話に。私も溶接仕事くらいはできるので、
最近も折れたフレームをちゃちゃっと修理して、はい2000円!で利益出るんです。
別の外乱もあります。
それは同業他社の影響です。ネットでバイクを探して買う時代ですが、
買ってきた後の不具合をフォローする店がほとんどない。
ノークレーム、ノーリターンとかいう事業としてあるまじき習慣が定着しつつあります。
そのせいか、お客さんもモノに対するこだわりとか愛着が薄くなってきたようです。
あー、騙されたー
と苦情をなぜかうちに来て話され、しょうがないので世の中のバイク事情とか
そのバイクの症状確認とか、一円の得にもならないことで数時間。
本当に毎日のように何時間もそういった方の相談で時間が過ぎていきます。
他店のしりぬぐいをするつもりはありませんが、バイク業界への否定感は
少しでも改善しておきたい、という感じです。
多くのトラブルは、そういったいい加減な店だけでなく、それを簡単に許容する
お客さんの側にもあります。
またぶり返すようで申し訳ないのですが、結婚相手を決めるつもりで買え、と
私はいつも言うんです。(最近は心の中だけ、言葉にするとナントカハラスメントになる)
飽きたら捨てるんですか?別れるんですか?
最初の印象が良かったから付き合ったけどすぐにポイですか?と。
100%完璧じゃなかったから捨てるんですか?
ま、モノと人を一緒にするのは良くないですが、
せっかく出会ったのだから、たとえ相場よりずっと高くなっても
直して使えばいいんじゃないかと思うわけです。
でも通勤用スクーターに10万円の修理代なんて払う人は居ません。
そもそも通勤という大事な意味があるのに、格安のもので済ませようという考え方が
会社をなめてます。
会社は通勤費用も払って、通勤時も労災になるように保険もかけてくれています。
それをボロボロの信頼性も安全性も欠けているバイクを自ら選んで買って、
壊れたから今日は遅刻します、突然コントロール失って事故しました、
で会社は半休にしてくれたり、労災で治療費払ってくれたりして、さらに
それによる仕事の遅れや他の方にかかる迷惑も許容してくれます。
ありえませんね。やはり、家を出た瞬間から会社に守られているという実感があれば
通勤車両は信頼のおける新車や中古車を購入すべきです。
そういった外乱が先月から今月にかけて数日おきに入ったもので、ちょっとイライラする
時間も増えました。借金したので気は楽になったはずなのに、余計にストレスが溜まってしまいました。
ええ、一度、1か月くらい休んで立て直したいところですが、車検や保険の仕事は
飛び飛びに入ってくるのと、私がクラッシャーと呼んでいる、バイクをつぶすオーナーさんも
また現れたせいで、仕事の進みは悪いです。
で、これは外乱ではないのですが、新事業の一環として、EVスクーターを取り扱うことにしたのですが、
残念ながら結構大変です。
新車納車前の故障発覚で、その対応に何十時間もかかります。車体販売の利益なんてとうにすっ飛んでいます。
電気自動車、バイク、スクーターの欠点は、開発や製作が他国でやっていて、
その設計思想やプログラム、アルゴリズムなどが完全にブラックボックスでどうにもできないことと、
使っている部品、たとえば配線やその端子のコネクターが、開けてみると本当にこんなので大丈夫か?
というレベルの品質。さらに組み立て品質がとても悪い。
こんなに調整や納車整備が必要なら、最初から自分で作った方がいいな、と。
ブラックボックス化されたものは、やりようがないんです。
そのブラックボックスが常に改善されていくテスラという製品の方向性は正しいのですが、
完成品にこだわるという日本人にはなかなか受け入れられにくい。でもその完成度は非常に高く、
自動車分野としてのいままでの保守的な製造の革命なんじゃないかと思うわけです。
EVスクーターは、残念ながら改善はされにくい作りです。今回不具合があっても
その情報を自動で収集できるわけでもなく、代理店が上にあげてもおそらく対応は
次の製品か半年、1年後といった感じでしょう。
この数年で一気にEV化はクルマもバイクも進んでいくと思われるので、
ネットにつながっていない(情報を集められない、アップグレードできない)車両は
時代遅れになるのは間違いないと思います。
ということで新事業のひとつにEVバイク開発も入れていますが、
まずは目の前にある、新車のEVスクーターの「修理」から。
白髪が減るのはいつになるのでしょうか。。。